柴朴湯の特徴と服用するにあたっての注意点
柴朴湯とは、気管支ぜんそく・不安神経症などの症状を抑えたり、そのようになりやすい体質を改善するための漢方薬です。漢方の古典「傷寒論」、「金匱要略」に収載された薬方を基本として作られたもので、小柴胡湯と半夏厚朴湯から1文字ずつ取って名付けられたものです。通常は成人1日7.5gを2〜3回に分け、食前または食間に経口服用します。
具体的な症状としては、気分がふさいで精神的に不安、のどや食道に異物感がある、などが当てはまる場合に服用します。
さまざまな咳の症状に有効ですが、気道を乾燥させる作用が強いので、反射性の乾咳に用いることはおすすめできません。また妊娠している人あるいは妊娠の可能性がある人は服用できない場合があるので、注意が必要です。